あの時の日本 ~リーマン・ブラザーズ破綻~

廣田 稔

2008年09月16日 07:07



今からちょうど2年前の夏、

ニューヨークを旅した時に、上の写真を撮りました。

経営破綻したリーマン・ブラザーズのビルです。 

当時は、アメリカ経済の勢いはとどまるところを知らず、

なかでもリーマン・ブラザーズは間違いなく「勝ち組」の大企業でした。


それからたったの二年。

「まさか」は起こるものなんだと、改めて考えさせられました。



でも、この「まさか」。

ほんの少し前の1997年、日本でも起こりました。  山一証券の倒産です。

あの時の日本も、山一証券が倒産するなんて、だれも想像していませんでした。




以前のブログでも書きましたが、今回のアメリカのサブプライム危機。

日本のバブル崩壊の時と酷似しています。



日本の悪い経験は世界の誰もが知ってるので、あのようなことは二度と起こらないと言ってた人もいましたが、

でもまた再び「まさか」は起こった。



「歴史は繰り返す」と言われますが、人が活動をやってる以上、掘る穴はやっぱり同じなんですね。

これからのアメリカ経済がたどる道は、やっぱりあの時の日本と同じになることでしょう。

ただ違うのは、スピードかな。



日本は、最初につまずいて山一や他の金融機関が破綻するまで8年ほどあとでしたが、

アメリカはサブプライム問題が発生してわずか1年あまりでここまできました。

あの時の日本は、その後立ち直るまで5年以上かかりました。 その間アメリカは成長スピードを加速させました。

今回のアメリカはどうでしょう、、。

これから他の産業への影響が表面化してくるので、そう簡単には立ち直れないとは思いますが、

「まさか」が起こった今、大胆に政策を打ってスピードをもって解決をはかりにくるでしょうね。



世界規模でみたら、アメリカが立ち直るまでの時間が、日本に与えられた復権のチャンスの時間です。

日本が世界で生き残っていくために、政治を安定させ、国家戦略をたてて、

そして国民総動員で世界に挑戦する時のように思います。

ちょっと大げさですが(笑)。



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